職人文化人類学

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【100年の機屋タケツネに弟子入りします。】 〜直属の先輩職人、岩口さん編〜

2019/7/17 職人文化人類学の実践 Writer:仕立屋と職人 イシイとワタナベ

witter:ワタナベ

写真を見ていただければ、感じていただけると思います、
とてもキュートな笑顔が魅力的な岩口さん。あたしの午後の直属の先輩職人です。
タケツネのムードメーカーと言っても過言ではない。
岩口さんは瞬殺でみんなと仲良くなる達人です。

最初に岩口さんが話してくれたこと、それは
「ここで働いている人たちはみんな良い人!だから働きやすい。」
と。
弟子入り初日にその話をすぐにしてくれるって、忖度無しな言葉として感じました。
素敵な会社ですねっ社長っっ!!!

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岩口さんは管巻きもしますが、経糸を筬に通す、筬替え(おさがえ、又は筬通し)という事もします。

↓岩口さんの向こう側に写っているのは工場長の常幸さん。
機械の調整から、何から何まで全て現場のことを網羅しているスーパーエキスパート職人です。

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↑筬(おさ)という櫛のようなものの一本一本の間に経糸を通していきます。超緻密!!!
これかけ間違えたら織れません。この作業は2人で息を揃え行います。

何反も織っていると筬の劣化によって、織り難くなったり、反物に傷ができたりしてしまうので、新しい筬に替えるのです。

この経糸の作業は時間がかかるけれども丁寧にやらなければ、そのあとの工程で不備が出て、織機が止まり、余計に時間がかかってしまうそうです。
だから、丁寧に声を掛け合いながら正確に作業を進めます。

そんな岩口さんは、昔小さい頃、お母さまもお家で輪奈ビロードを織っていたそうです。
小さい頃から輪奈ビロードを見ていたからこそ「輪奈ビロードはほんまもんの地場産業」とおっしゃっていました。

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滋賀県長浜市では、少し前までは浜縮緬と輪奈ビロードの機屋がたっくさんあり、
多くの方達が機織り関係の仕事に従事していたのです。
それが呉服市場の縮小やライフスタイルの変化やら様々の要因によって地場産業が縮小してしまったのが今の現状です。

前回の記事で書かせていただいた、早川さんも同様、みんな暖かく迎えてくれて弟子入り前の緊張は瞬殺で吹き飛んでいきました。ほんと、ありがたい(涙)、皆さん素敵職人ばかり!!

引き続き素敵職人リポートお楽しみに♡

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