KAZUの修業記 in 仕立屋と職人
witter:KAZU
仕立屋での修行の日々が終わり、一息つく間もなくテストが始まりました。
ばたばたしながらも、なんとかテストを乗り切り、
今回の修業では最後の記事を書いています。
みなさん、こんにちはKAZUです!
少し時間が空いてしまいましたが、
ようやく修業の日々を振り返ることができました。
インタビューでは、
一対一で誰かから話を聞くというのは初めての体験で、
どうやったら自分の知りたいことを聞けるのか。
知りたいこと以上のことを聞くにはどうするのか。
事前に決めた質問以外のことを聞くことができない。
最初は分からないことしかなかったです。
初めてインタビューをした時は特にひどくて、
ずっと緊張しっぱなしで、自分から何かを話す
ということができませんでした。
どうやったら、もっとたくさんのことを聞くことができるのか。
これらのことを教えてもらい、
少しは話を聞くのが上手くなったと思います。
回数を重ねるごとに、インタビューで得られる情報量も増えていって
記事にまとめるのが大変になっていきました。
事前に用意した質問以外のことでも、
面白いと思うところがあれば、聞くこともできるようになりました。
そうやって、できることが増えると
緊張ばかりしていたインタビューが、
どんどん楽しくなっていきました。
自分の知らないこと、予想していなかったことが聞けるということが
こんなにも楽しいことだとは知りませんでした。
そうやって知ったことを記事をするときにもらったアドバイスは
「KAZUだからこそ書けるものを書いてくれ」でした。
ただ聞いた話を書くだけなら、他の人にもできる。
KAZUだから感じたこと、想うことを書かなくては、
僕が記事を書く意味がない。
それを理解することはできたけど、
正直、できる気はしませんでした。
自分について考えたことは全くなく、
自分はどんなことが好きか、何が嫌いなのか。
何に対して面白いと感じるのか。
そんなことすらも知りませんでした。
自分のことを分かっているようで、何も分かっていなかった。
それでも職人の話を聞くことで、
面白いと思うことや、感じることはあったし、
それを知ってもらいたいとも思いました。
自分が感じたことを、相手に伝えるためには
何を記事に載せるべきなのか。
どんな言葉を使えば、僕の感じたことを伝えられるのか。
今までにないほど、自分というものを考え、悩みました。
それでも、なんとか記事にすることはできたし、
たくさんの人に読んでもらえた。
実際に僕が書いた記事を読んでくれた人に会うのは
大きな楽しみでした。
そうやって一度は記事にまとめたものを
木之本小学校の3年生に伝える。
これが一番難しかったです。
どうやったら、もっと知りたい、
面白いと思ってもらえるのか。
45分という短い時間の中で
どんなことを伝えればよいのか。
とても長い時間悩んだし、たくさんのアドバイスももらいました。
これは間に合わないんじゃないのかと思うこともたくさんありました。
特に難しかったのは、今まで聞いてきた話を
どうやって繋げるかということでした。
僕は職人の話を聞いてきたから、自然にそれはつながっているけれど、
生徒たちは何も知らないまま、僕の話を聞く。
繋がっているという前提で話を進めてしまっては、
何も伝えることができない。
そこで教えてもらったのが、共通するものを軸にするということでした。
授業では、蚕がどのように変化していって、音を鳴らすのか。
その道筋にある職人の技術や想いの一部を伝えました。
それが伝わったのかは分からないし、
生徒たちの中で、疑問に思うこともあっただろうけど、
生徒たちは、とても興味を持ってくれた。
それがとても嬉しかったです。
木之本小学校の3年生はとても良い子たちばかりで、
前で話しているこっちの方がどんどん楽しくなってしまいました。
そんな生徒たちに授業をすることができて、
とてもラッキーだったと思います。
今回の修業の日々で、様々なことを体験しました。
実際に職人の方々と働いたわけではないけれど、
直接お話を聞いて、自分の思うことを記事にさせていただいきました。
実際に体験することで、今まで自分は知識として知っただけで
分かった気になっていただけだったと知りました。
この3週間の日々で体験したことに関しては、
僕は自信をもって語ることができます。
それは、知識として知っただけではなく、経験したことを
自分のなかで考え、理解することができたからだと思います。
こんなにも面白い経験ができたのは、
仕立屋と職人の方々と、インタビューをさせていただいた職人の方々。
木之本小学校の3年生と先生方。
木之本で出会ったすべての人々のおかげです。
修業を含めた木之本での3週間の日々はとても楽しかったです。
自分が将来、どんな仕事をするのか。
どこに住んでいるのか。
どんな人々と関わっているのかは分からないけど、
木之本で体験したことは忘れないし、
また木之本に遊びに行きたいと思います。
皆さん本当にありがとうございました!
また遊びに行くので、これからもよろしくお願いします!