職人文化人類学

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金髪女が行く!〜仕立屋と二万頭の蚕達と宇宙〜14日目

2018/6/21 職人文化人類学の実践 Writer:仕立屋と職人 イシイとワタナベ

witer:ワタナベ

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※記事が進むにつれ拡大蚕集合蚕の写真が出てきます。
今回もトップ画像が既に蚕、
今回は亡くなられた蚕、蚕の排泄物等々…
虫が苦手な方は気合いを入れてご覧ください。
でも、こうやって絹ができているのか、
という現実を是非とも見て欲しい!
大丈夫、美しい写真もあります!!!
(ただ、美しいの基準はあたしの基準ですが。)
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糸取りが終わる頃にはまとめ記事書きます。
(ボリュームありすぎて自分で自分の記事をまとめられるかが不安…だって今日の記事で14本目…不安だ…)

そんな今日の写真はナショナルジオグラフィック級な
宇宙レベルの蚕たちを激写してきました。

水飴のような繊細な糸、
絹の液体でいっぱいになった蚕の体。

もう、これは、撮っていて大興奮でした!!

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この動画も神秘的なのです。
動画>仕立屋のinstagram ←クリッククリック!

本当、蚕載せるとフォロワーが減ってしまう。
でも、ポンっと絹ができているわけじゃない、どうやって絹という素材ができているのかを見ていただきたい。
その思いで載せています。

地球上にある天然繊維は綿、麻、毛、絹。
ウールの羊の毛刈り、綿花や麻の栽培と同じように
蚕がいて絹という天然繊維が存在します。

ただ、虫が苦手な方はごめんなさい。
なので、なぜ、虫がダメなのかを調べました。

近年は年齢性別に関わらず、虫嫌い人口が増加している。現代は大部分の人口が高気密住宅に住み、虫に触れる機会が少ないため、遭遇した際に「未知なる生物への恐怖感・不潔感」にさらされるためと推測される。現代の子供たちが、虫に興味がありながらも触れない、怖がるという事実もこれによるものである。
(wikipadiaより)

「素早く動く」「手足が沢山ある」などのように、人間は自分と異なる形や機能をもつ生物に嫌悪感が生じます。これは、自分と異なる生物は外敵であり、「なにをするのかわからない・危険かもしれない」といった、ある種の防衛反応です。こうしてみると、私のような虫を好意的に捉える感覚の方が異常とも考えられます。
では、なぜ幼少期は抵抗無く虫を触ることができるのでしょうか?これは、幼少期では大人と比べて知識や経験が少なく、虫に対して防衛反応を取るべきかどうかの判断基準が曖昧なためです。そして、虫に対して「抵抗感よりも興味が勝る」ため、嫌悪感なく触れることができるのです。
(エフシージー総合研究所IPM研究室より)

ということで、虫嫌いなのは人間として当たり前の行為のようです。
人間の自己防衛の手段です。
確かに、足がいっぱいとか結構不思議な形態です。
あたしは、ずっと見ているので慣れと愛情で見ていて
そこの加減がもうわからなくなっています。
なので「うぉぉぉ、虫ぃぃぃ!(嫌悪)」と思われる方、
本当にごめんなさい。

と、言いながらも蚕の写真載せますが…

近くで見ると、まるで「もの○け姫」に出てくる
乙事主のように見えますね。
あの、スベスベプクプクの蚕から変態しています。

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体の色はちょっと黄色っぽくなり、
触り心地はブヨブヨした柔らかい感じ。
顔もちょっと潰れてきました。
体の中は液状絹でいっぱいです。

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昨日まではまだ居住スペースを探していた蚕達は
一晩のうちに部屋を決め繭がいっぱいできていました。

ここまで成長したけれども
あと一歩のところで息絶えてしまう蚕もいます。

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全員が同じように繭をつくれるわけではありません。
生き残れた蚕達だけが繭をつくれるのです。

そして、繭をつくる直前まで
体の中にある排泄物を全部出します。
↓黒いのが糞で網の下に溜まっているのが尿です。

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こうやって繭をつくっていくのです。
綺麗な絹が生まれる過程では
綺麗だけではないことがたくさんあります。
蚕の命をかけた繭によって絹が生まれるのです。

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