第一弾 福島県郡山市 デコ屋敷 本家大黒屋 二十一代 橋本彰一

福島県の郡山駅から車を三◯分ほど走らせると、

小さな物づくり集落デコ屋敷が見えてくる。

四軒あるお屋敷の中で職人たちがダルマやカラス天狗など、

伝統工芸・張子を朝から晩までつくり続けてきた。

工房の中は湿った和紙を乾かすために、火が煌々と燃えている。

 

三◯◯年以上の歴史を持つ、デコ屋敷本家 大黒屋。

二十一代を継いだ、攻める張子職人・橋本彰一との

コラボレーションがスタートする。

「作業着に張子を語れる部分がほしい。」この一言から、洗える張子ボタンの開発が始まった。もしも、置物・飾り物だった張子が身につけられる張子になれば、新しい道が見えてくる。張子ボタンは張子と同じ方法で和紙を張り重ね、乾燥させてから型抜きをする。樹脂加工を施し洗えて、紙だからこそ軽く、割れないボタンが完成した。

洗える張子ボタン

会津木綿はもともと野良着に使われていた布である。今では会津木綿を製造している工房は二軒になってしまった。しかし今回は張子作業に適した特性であり、かつ福島の伝統的な素材であることから生地にはすべて会津木綿を用いた。夏は涼しく、冬は暖かい。洗えば柔らかくなり、着るほどに馴染む。まさに職人しごとにはもってこいである。  会津木綿 HARAPPAへ

野良作業のための生地

「伝統を守るためには防戦一方ではいけない。攻めて前に進まなければ生きていけない。」自分は海を泳ぐマグロみたいなもんだ。橋本彰一は言う。工房にこもってものづくりだけをしていればいい時代は終わり、職人自らが表に立ってつくり出したものの価値を語れるようにならなければ、本当の良さは伝わらなくなった。しかし、工房内は伝統的な守り方と革新的な守り方の間で揺れ動いている。

 

およそ四ヶ月を超える弟子入りと共同制作から、張子づくりにかける職人の想いと哲学、それを支えるお屋敷のお母さんたちの姿勢を感じ取り、一着の作業着と”身につける張子”が誕生した。

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攻める張子職人の魅せる作業着

作業着につけた張子ボタンが、軽くて丈夫な身につけられる張子ジュエリーに進化を遂げた。好みやシーンに合わせて選べるよう、陶器のようにも見える樹脂コーティングの洗えるジュエリー、和紙の風合いを残した蜜蝋コーティングのジュエリーを制作。ラインナップはボタン・ピアス帯留め・イヤリング・バレッタ・ブローチがある。ピアスはまるで和紙の重みを耳に感じないほど、軽い。

職人の思想や伝統的な技術を、今までにないジュエリーというかたちに変え、世に送り出した。それは張子に触れる人を増やすことにつながった。

 

2018年10月、仕立屋と職人xデコ屋敷本家大黒屋の新ブランド
haricoを発表しました。

置き物の張子から身につける張子へ

ダルマづくりをしているとヒザ上がよく汚れてくる。職人たちは地べたに座り、ヒザ上で和紙張りから、型抜き、絵付けまでをこなす。彼らにとってはまさに作業机のようなもの。前掛けは部分的に厚く、あぐらをかいたときに膝に引っかからない角度と長さに調整。

ヒザ上は職人の作業スペース

「次の世代へタスキを繋げたい。」その要望に応えるため、タスキの形で切り返しをつけた。タスキの上には、代々三春駒の胸に描かれてきた牡丹柄を大黒屋オリである大黒屋グリーンであしらった。

後生へ牡丹のタスキをかける

「自分が張子職人だと思えるユニフォームがないんだ。」橋本彰一には、店を構える工房と県や伝統工芸を代表し登壇する二つの舞台がある。どちらの舞台でも橋本彰一を後押しする作業着が必要だった。普段、工房では絵付けなどで汚れても構わないブラウンを、表舞台に立つときには立ち姿が映えるホワイトを、シーンごとに使い分けられるようにリバーシブル機能を持たせた。

ハレもケも作業着

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第一弾 福島県郡山市 デコ屋敷 本家大黒屋 二十一代 橋本彰一
洗える張子ボタン 野良作業のための生地 攻める張子職人の魅せる作業着 置き物の張子から身につける張子へ ヒザ上は職人の作業スペース 後生へ牡丹のタスキをかける ハレもケも作業着
第一弾 福島県郡山市 デコ屋敷 本家大黒屋 二十一代 橋本彰一
攻める張子職人の魅せる作業着
ハレもケも作業着
後生へ牡丹のタスキをかける
野良作業のための生地
ヒザ上は職人の作業スペース
洗える張子ボタン
置き物の張子から身につける張子へ
第一弾 福島県郡山市 デコ屋敷 本家大黒屋 二十一代 橋本彰一
洗える張子ボタン 野良作業のための生地 攻める張子職人の魅せる作業着
置き物の張子から身につける張子へ
ヒザ上は職人の作業スペース
後生へ牡丹のタスキをかける
ハレもケも作業着